緑内障

緑内障とは

緑内障は視神経が眼圧が高くなるなどの損傷を受け、徐々に視野が狭くなってくる病気です。
治療せずにそのまま放置しておくと最悪の場合、失明してしまう事もある危険な病気です。
中途失明の主な要因として問題視されています。我が国においては、中高年以上の約20人に1人が緑内障に罹患していることがわかりました。
緑内障は初期の段階で自覚症状がほとんどなく、健康診断や他の理由で眼科を受診して偶然発見される以外は、気づかないまま放置してしまう方がたくさんいます。

緑内症の検査

1.眼圧検査
正常な眼圧のレベルは10~21mmHgぐらいとされています。しかし、眼圧が正常な範囲内であるにもかかわらず、視神経に障害がおきるタイプの緑内障(正常眼圧緑内障)もあり、この検査だけでは十分ではありません。

2.眼底検査
視神経が損傷している際に観察される「視神経乳頭陥凹の拡大」と呼ばれる所見は緑内障診断の際によく指摘されます。当院では肉眼では確認できないレベルの神経および神経繊維の障害をOCTという最新の画像診断装置を活用して診断します。

3.視野検査
視野が正常であるか、狭くなっていないかを検査します。光の点を点滅させ、見える部分と見えない部分を調べます。当院ではゴールドスタンダードと言えるハンフリーフィールドアナライザーを用いて検査しています。

緑内障の治療

緑内障の治療は原則として、他に明らかな原因がある続発性緑内障を除き、まず眼圧を下げることが基本です。これには3つの方法があります。まずは、薬物治療を試み、効果が得られない場合はレーザー治療、手術治療を試みます。

薬物治療

緑内障の点眼薬は作用機序が異なる沢山の種類がありますが、基本的には眼球内に入る水(房水)の量を減らすか、眼球外へ排出しやすくするかのどちらかに属します。実際の治療では、まずは一剤から開始し、眼圧の下降効果が不十分だったり、副作用の有無により、薬を変更したり作用機序の違った薬を追加します。